Apr 26, 2015

déjà-vu

またしても布を買ってしまった。
ルーマニアの手織りの布である。


ルーマニアといえば、イーラーショシュ刺繍が有名だが、
この手織りの布もまるで刺し子のような立体感がある。
なので、裏側もとても美しい。


初めましてのはずなのに、なぜか既視感があったのは
きっとこれまで集めてきた他の布とどこか似ているからだろう。

我が家の定番にして永遠、Johanna Gullichsen 

こちらも永遠、柳宗理デザイン

こちらも椅子敷きとして愛用している東北(だったと思う)の布


遠い国同士でありながら、布だけを見ているととても共通項が多い
ことに気づかされる。
類は友を呼ぶように、布は布を呼ぶようです。


Apr 6, 2015

Dressing Right?

先日見かけた雑誌広告の文言『DRESSING RIGHT』を見て、
本棚をゴソゴソと。


こちらの『DRESSING RIGHT』は1978年にアメリカで発刊された
メンズファッションの指南本。

表紙を飾る男性は見事に全アイテムが柄物で、
これは本当にRightなのか?
と初めて手にした時の衝撃は忘れられない。

その中身はというと、スーツにおけるスタイルの基礎から
カジュアル(水着もあり!)までしっかりと伝統的な部分は
おさえつつ、表紙のスタイリングが示すようにやや過剰にも見える
「外した」スタイルや「崩した」着方を大いに提案するという、
いわゆる一般的な指南本とは一線を画した名著である。

クレジットにはOscar de La Renta, Brooks Brothers,
Alan Flusser等、当時を代表するブランドが名を連ね、
写真家もBRUCE WEBER, HERB RITTS等、錚々たる顔ぶれ。
(表紙はBRUCE WEBER)



STRIKING OUTと題されたページのトップには
スーツとADIDASのスーパースターの組み合わせが!
(ちなみにスーパースターは1970年に販売開始)
今では見慣れたスタイリングも1978年当時は斬新に見えたに違いない。



デニムインしたラコステのポロにニットタイの組み合わせは、
この本を購入した当時(1998年頃)に最も衝撃を受けたスタイリング。
服に対してとても自由にしてくれた1枚。



こちらは見た瞬間にBRUCE WEBERと分かる素敵なカット。
古さだとか新しさだとかを越えたところにあるもの。


著者のCHARLES HIX氏曰く
正しい着こなしとは自分自身のパーソナリティを尊重すること
だそうだ。

1978年以降、トレンドが何周したのか分からないけれど、
37年前も今も大切な部分は変わらないと教えてくれています。